(たくの[以下"た"])「本日はよろしくおねがいします。」 (石倉[以下"石"]/山口[以下"山"])「よろしくおねがいします。」 (た)「今回ご紹介頂くのは『スコープキッズ』と言う事なんですが、こちらは以前からリリースされている『スコープ』というシリーズなんでしょうか?」 (山)「はいそうですね、そもそも『スコープ』は中学生を対象にしたシリーズでして、これまでタイトルを重ねていたのですが、今回の『スコープキッズ』は年齢層を下げて3歳〜12歳までのお子さんを対象にしています。」 (石)「毎年ブックフェアにブースを出店しているのですが、ブックフェアという場所には『スコープ』の対象年令の中学生とかはあまり来ないんですよね。逆にお母さんと一緒にきた小さなお子さんがブースに立ち寄ってくれる事が多いんです。 でも、『スコープ』は大人気なんですよ、一度遊んでくれた子が、また戻ってきて何度も何度も遊んでくれたりして。そんな事が、今回の『スコープキッズ』のキッカケかもしれません。」 (た)「そもそも『スコープ』というのは、どう言う意味なんですか?」 (山)「もともとは10年前くらいにこの『スコープ』を作ったようなんです。『のぞく、見る』とかいう意味らしいです。その時は、僕も石倉もまだ入社していないんではっきりした事は言えないんですが…」 10年前というと、世の中では『マルチメディア』『インタラクティブ』と言う言葉があふれかえっていた時期だ。様々なエデュケーションソフトが提案されていた時期でもある。『スコープ』そんな時期に生まれたのだという。 (た)「でもこれだけの内容をまとめるのは大変ですよね。」 (石)「そうですね、結局製作には1年くらいかかったと思います。他にも作らなければいけない物もあったので、合間合間をみて作っていきました。なによりも2人で作っているので、大変なんですよ」 (た)「ちょちょちょっと待ってください!2人だけで作っているんですか?イラスト部分を分担しているとかではなく…」 (石)「はい、イラストは私が全部やって、開発(オーサリング部分)にもうひとりだけです。山口にも意見を聞いたりはしますが、実作業としては完全に2人だけで作っています。」 (た)「このボリュームを2人だけで…って石倉さんは、絵を全て描かれているんですね!」 (石)「はい、全部私が描いています。」 これは私見だが、スコープキッズのイラストはどれもが個性的で、初見では5〜6人くらいで分担作業で作られているものだと思っていた。でも、よく見るとどのイラストも心地いい統一感があるこれは、石倉さんがひとりでイラストをこなしているからだろう。 それにしても驚きだ。しかし『スコープキッズ』の秘密はこんなもんじゃない。 (山)「今回の『スコープキッズ』は元になった『スコープ』を題材にしている部分も沢山あるので、一部英語の勉強の部分なんかもありますが。理科的な要素が多いソフトです。まあ実際観てもらった方が早いかもしれませんね。」 (た)「みたいっす!見せてください!」 スコープキッズが起動した。まずエムソフトのマークが表示されてから、絵本のような町が表示される。町にはたくさんのキャラクターが自由に歩き回っている。時々まんがで言う『吹出し』が出てきて台詞が表示される。「るーるるるる」とか「クルクルクル」とか様々な奇妙な言葉だ!メインの画面なのだが、ボタンらしい物は一切ない。 (石)「この歩いている人たちが、ボタンです。」 (た)「はーそう言う事ですか!」 (石)「まあここを押せば全部の項目が見れるんですけどね。」 ビルの窓の一つをクリックすると、スコープキッズに収録されているコンテンツの一覧が表示される。その数24種類、全ての項目に楽しい仕掛けが隠されている。一般的なエデュケーションソフトに比べるとかなりのボリュームだと思う。 この一覧機能はサポート的な機能にすぎない。動くキャラクターをクリックする事で、なにが現れるかは解らない。このワクワク感が『スコープキッズ』の楽しみ方だ。 (石)「なにを観たいですか?」 (た)「じゃあ、この『わたしの○○はどこ?』っていうのを…」 (石)「これは、花の部分と茎の部分がバラバラになっている絵を、合わせるパズルのような物です。この隣に描かれている箱に花と茎を入れて、正しい場合はその花についての情報が表示されます。この情報は各花に何パターンか用意してますので、くり返し遊んでもらえるようになっています。」 (た)「たのしい!たのしい!次!次みせて下さい。どんどん見せてください。」 (石)「『はははははは…』というものをみてもらいましょうか?」 (た)「はい!みます!」 (石)「これは、草食動物と肉食動物の食べるものの違いを勉強できます。」 (た)「ぷわあははは!堅いオープニングとは裏腹に物凄くキュートな画面だあ!」 (石)「上の部分に表示される肉や野菜を、草食動物と肉食動物の食べられるものを判断してあげていくんです。間違っているとコメントがでます。」 (た)「ひゃああ『すりつぶせないよー』だって!いいなああ!もっと見せてください。」 毎度の事で申し訳ないのだが、この時点でまたインタビューの事をすっかり忘れて、テンションあがりっぱなしです。その後に幾つか見せてもらったコンテンツもどれも楽しい、外国の絵本をみているような画面が展開される。 (石)「『クルクルクルッ』っていうのは、このパタパタと入れ代わるイラストをですね。こうやって合わせると星座のイラストになって、合わせた星座の情報が見れるんです。」 簡単に言うとスロットマシンのようなゲーム、石倉さんは鮮やかな手さばきで絵を合わせてゆく。 (山)「うああ、やっぱうまいねえ一発でそろえるなんて!」 (石)「デバッグの時にめちゃめちゃやりましたからね!」 (た)「ははは、パチプロみたいですね。いやあすごいですね!それでほんと面白い!子供たちに人気なのがよく解ります!」 (山)「たしかに面白いのもそうなんですが、開発にあたっては、学校の先生にも御協力いただいて、特に勉強の部分は、正しい情報を提供できるように気をつかっています。過去のスコープのシリーズでも解剖というのがあって、実際に学校の先生にお願いしてカエルを解剖してもらいました。それを撮影した物をソフトに入れています。そう言う所は、こだわっている部分ですね。」 (た)「カエルの解剖とは大変ですね。」 (山)「いやぁ大変な事は多いですが、学校の先生には御好評をいただきました。最近学校で解剖は、やらないそうで、このソフトがあれば説明ができると言う事らしいです。」 (た)「なるほど、ぼくの学校でも解剖はなかったなあ。」 エムソフトさんのすごいところは、この実際に撮影することであったり、キャラクターがオリジナルであったりと借り物ではない製作スタイルにあると思う。スコープの新作『地層と恐竜』でも、登場する80体もの恐竜は、すべて粘土で作りおこし、それを撮影してソフトに納めているというのだ、一見あたりまえのよう聞こえるが、これはとんでもないこだわりに違い無い。そんな、スコープシリーズ、スコープキッズは海外でも評価が高く、タイなどでは日本語の勉強にも使っているそうだ。習慣や言葉をこえたワールドワイドなソフトなんである。 (石)「ところで『スコープキッズ』で他に観たい物はありますか?」 (た)「ホームページに載っていたこの画面が観てみたいです。」 (石)「ああ、おまけで付いている『マウスのつかいかた』です。ここでは、クリック、ダブルクリック、ドラッグをイラストで解説しています。」 (た)「これ!このキャラクターが気になっていたんですよ。」 画面には、黄色のキャラクターが4体並んでいる。 (石)「ああ、クリーチアくんですね。これは『スコープ(生物)』の時のキャラクターですね。」 (た)「名前がちゃんとあったんですね。では、『スコープキッズ』に出てくるこのヒモにぶら下がっている男の子にも…」 (石)「ブラリンですね。飼い猫がいなくなったのでこうやって探しているんです。」 (た)「即答!しかもそんなサイドストーリーがあったとは…」 (石)「そうですよ、キャラクターにはみんな名前がついています。たとえばこのキャラクターはシンプルシッソさんさっき言ったブラリンの探している猫も、この画面のどこかにいますよ。」 (た)「じゃあこの人は?」 (石)「チャイナミツル。」 (た)「この人は?」 (石)「えーっとなんとかマキさんだったんだけどなあ。」 (た)「忘れられている人もいるんですね。これはまた楽しいですね。子供たちもよろこびますね。」 (石)「あーでも、この事は、私と山口と開発をやっている者の3人しか知らないんです。」 (た)「えーーーーそれじゃあだれも知らないじゃないですか!!」 (石)「そうですね、知らないと思います。どこにもそんな事説明していないし。」 なんとも、おもしろい!これは『スコープキッズ』というソフトではあるが、『石倉ワールド』とも言うべき世界だったんだと、その時、はじめて気が付いた。 (た)「今新しい企画は進んでいるんですか?」 (山)「スコープキッズの2を製作予定です。でもまた、1年とか2年とかかかりそうですね。」 (石)「今度は、知能開発をテーマに6歳くらいまでの子供たちに向けて考えています。スコープキッズで、できなかった事もありますしいろんな事をまた盛り込みたいです。」 (山)「実はそのスコープキッズ2で、石倉の子供を天才にしようと言っているんですよ!」 (た)「うわー2もすごい事になりそうですね。楽しみです。自分のお母さんが作ったソフトで遊べるなんてうらやましいなあ。天才になっちゃってください。それでは最後に、ユーザーのみなさんにメッセージをお願いします。」 (山)「まずは、遊んでみてほしいですね。子供さんだけじゃなく、こっそりお父さんとお母さんにも遊んでもらいたいです。」 (石)「今年の7月にビックサイトで開催されるブックフェアにきてください!もちろん『スコープキッズ』で遊べますしブースでは面白い事をやろうと考えています。是非遊びにきてください。」 たくの「これは7月にブックフェアにいかなければ!」 (山)「最後に、もう一つ、是非ユーザーのみなさんの御意見や感想をお聞かせください。エムソフトの商品は、私たちだけで作っているものではなくユーザーのみなさんと一緒に作って行きたいと考えていますので、どうかよろしくお願いします。」